2016年7月24日日曜日

日焼け注意



平成28年7月12日、火曜日。
午前10時50分、清里駅前駐車場(無料)到着。


勤め人の悲しさで、5月、6月と仕事にかまけて登山のチャンスを逃し続け、ヤット2日の休みをもぎ取ることができた。

本日は、清里駅~飯盛山(めしもりやま、1,643㍍)~平沢山(1,653㍍)~平沢峠を越えて野辺山駅までの歩きを楽しむコースに挑戦。

現地までの所用時間を勘違いして、予定より1時間遅刻の到着だけど、ハイキングメインの登山なので時間の遅れは問題無い。

それにしても驚いたのは、清里駅前周辺の閑散ぶり。駅前の交番と駐車場横のおせんべい屋さん以外は、全店閉まっている状態。10数年前の清里の賑わいからは想像もできない凋落ぶり。
商店街で昼食やおやつを買い込もうという魂胆が外れ焦ったが、おせんべい屋さんのご主人に道を尋ねた所、少し進んだ所に「有名な手作りパン屋さん」があるとのこと。



身支度を整え、有名な手つくりパン屋さんと遙かに見える山々へ向かって出発。
因みに今回から美パートナーとお揃いで、私にとっては「物凄く高額な靴」を新調したので...買わされた...履き心地を試す目的もあった。


7分程で可愛らしい店構えの「有名な手作りパン屋さん」を発見。昼食用にあんパン等5個を買い求める。
これで飢える心配はないと、元気いっぱいで平沢集落経由で登山口へ向かう。


道ばたのきれいな花々や、小さな牧場の牛たちに元気を貰いながら40分ほどで登山口に到着。
そこから飯盛山の頂上までは、願っても無いなだらかな道が続く。


途中遙かに富士山や茅が岳が美しい姿を見せてくれる。振り返れば八ヶ岳連峰が堂々とした姿を見せつけてくれ、山登りの醍醐味を十分味わうことができた。


30分ほどで尾根上に飛び出すと、文字通りお椀に盛られたご飯のような飯盛山が目の前に見えてくる。

今まで通りここからも、頂上まで見事に整備された広い階段道が続き、迷う心配は全くない。
山から降りて来る登山者10人ほどに会釈したが、何時ものように2人だけで、お山独占。
キョロキョロ、トコトコと歩いていると、いつの間にか頂上に着いてしまった感じ。


頂上は大人2名分ほどが立っていられる程の広さで、標識が一本立っているだけという簡素さ。
まるで頂上に立ったらすぐさま下りよと、言われているみたいなので眼前に見える平沢山へ歩を進める。

この日は雨続きの中の、たった1日の晴れ間。ラッキーと喜んで歩いていたが、熱中症になるのではないかと思えるほどの暑さにバテ気味になってくる。


木陰もないので、ヤヤ大きめの灌木の下の陰に寄り添って座り、手作りパンを食すことに。あんパンを無理に食べたが、2人とも太陽の光にやられた疲れからか食欲が全く湧かない。

少しの間休憩し、ここにいても暑いだけなのでと平沢山の頂上へ向かうことにした。

少し歩いた所で、美パートナーが「おかしいよ。サッキから山を巻いて進んでいるみたい」とつぶやく。

ガイドブックを読み直しても、鞍部を過ぎたらすぐに登り始めると書いてある。

ここまで鞍部からは5分ほどの距離を来ただけなので、とにかく戻ることに。草木の間に目を凝らしながら歩いて行くと、アッタ!


よほど注意しないとナカナカ発見は難しいのではないか、と思う程の灌木やツルに覆われた登り口を発見。そして登り始めたら、アッと言う間に頂上制覇。





この辺になると頭がボンヤリした記憶しか無く、平沢山登ったような...。

私の苦手な下りは、やたらと小石がゴロゴロした道が続いたがカナリの早さで平沢峠、獅子岩に到着。ここの広い駐車場から登る人も多いとか。



そしてここからイヨイヨ、野辺山駅まで最後の45分歩きが始まる。

ダラダラと続く、暑いアスファルト道の照り返しは本当に体力を奪ってくれる。



途中、宇宙観測センターのパラボラアンテナや遠くまで広がったレタス畑や野辺の花々に元気を貰いながら、小海線の踏切通過。

野辺山駅の近くまで来た時、乗車予定の電車がゴトゴトと無情に走り過ぎていく。

この電車を外すと1時間40分後の16時53分まで待たなければならない。



エーイ、これも山歩きの楽しみと、野辺山駅前で一軒だけ営業していたお店で、命を蘇らせるソフトクリームをパクつくことに。

電車待ちで、木のベンチに横たわり空を見上げていると、いつの間にかまどろみの世界に撃沈。

体をいたわるような涼しい風に起こされ、絵本のようなフォルムの野辺山駅から憧れの小海線に初体験乗車。



車窓から、流れゆく緑を鑑賞している間に一駅先の「清里駅」に到着。
車も人も居なくなった駐車場から、優しい疲れを感じながら帰途につきました。