2014年12月25日木曜日

真鶴、絶景!ドカーン!!

平成26年12月22日、月曜日。今年も残り9日。

昔々、朝マズメの真鶴の地域でメジナを狙っていた。小雪がチラつく三ツ石でウキを見つめながら、凍え死ぬかなと寒さに震えていた。

今、その懐かしい真鶴半島を眼下に見ている。手前に初島、遥かに大島、そのまた遙か遙かに見える、おにぎり型の島は...利島だろうか。水平線と一体化したような三浦半島、房総半島から目を転ずると、右手に大室山。この大展望が、濃紺の海と透き通る青空に挟まれている。


ここは湯河原市「幕山・マクヤマ」、標高625メートルの頂き。


朝7時15分自宅前バス~7時59分川崎発東海道線~湯河原到着。10時発の箱根登山バスで、幕山公園に降り立ち登山開始。2月には、4,000本の木に満開の花が咲くと言う梅林を通り抜け、ヒタスラ前へ前へ。散歩気分で楽に登れる!との登山記を信じて、年納めにと気楽にやってきた。

しかし、ヤハリ、案の定、不安テキチュウ、一番苦手な中途半端な傾斜の上り坂が、頂上までダラダラダラダラとどこまでも続いている。モウ嫌だ!モウ帰る!と叫びかけた時、木々の間から真鶴の絶景が襲いかかる。メジナの激励が聞こえるようで?もうヒト頑張りと頂上を目指す。


いつも思うことだが、周りの木々が斜面の下の方から伸びているように見えてくる。つまりそれだけ高いところまで、上ってきていると言うこと。さらに周りの山々も、眼下に見えるようになる。つまり周りのどの山よりも、高いところにいると言うことだ。こうなってくると、優越感と征服感と今日も生きて帰れそうだと言う安心感で元気が湧いてくる。

「真鶴、絶景!ドカーン!!」などと、訳の分からないことを喚きつつ頂上到着。


本日午前の部の一番乗りか、普段は登山者で一杯というのに山頂の広場には誰の姿も見えない。釣りでもそうだが、ポイント一番乗りは嬉しいもの。記念写真や周囲の絶景を楽しみ、お食事タイムへ。空気クッションを膨らまし着座。コッフエルで湯を沸かし、初めてのインスタント食を試す。マッ!それなりの味だわ...。でも甘い香りのココアは、吹き付ける冬風の中、心も体も暖めてくれる。

休憩後、隣の山を目指す予定だったが、急な冷え込みや明日の仕事のことを考えて本日はこれで帰途につくことに。

登りはダラダラ坂だけど、下るとなると歩きやすい坂道に変貌。登りより10分ほど早く下山。目の前のバス停に到着したが、ここで問題発生。ここから湯河原駅までのバスは1日5本しか出ていない。で、次のバスは午後3時9分。1時間20分ほどの、待ち時間となる。駅まで歩いて1時間。どうしようかと迷ったが、歩いている途中でバスに追い抜かれたら悔しい、と寒風の中で待つことに。やってきたバスは、当然乗客2人だけの貸し切り状態。スッカリ冷え切った体に、暖房のありがたさが身に浸みる帰り道でした。


冬場の山は超素人には危険なので、来年暖かくなったらまたどこかの山に登っていたいものと考えながら、山道具の手入れをしています。

1月からは「海苔メジナ」ダーーーッ!!!

2014年12月15日月曜日

御岳≫日ノ出山≫つるつる温泉

2014年11月28日、金曜日。
午前9時30分、青梅線・御岳駅(ミタケ)に到着。

朝7時4分、自宅前バスに乗ってから、南武線立川駅~青梅線・青梅駅~御岳駅まで通勤ラッシュの中を、1時間半近く立ちっぱなし(最後の20分は座れたけど)。さすがに立ち疲れてしまった。

御岳駅前~バス10分~徒歩5分で滝本ケーブルカー駅に。ケーブル乗車後約7分で御岳山駅前へ。既に標高830メートル。20分ほど歩いて先ずは御嶽神社(みたけ。文字が駅とは違います。標高929メートル)へお参りをと歩き始める。結構きつい坂道の途中、赤や黄色に彩られた葉っぱのカーテンによそ見しながらの進行。気がついたら、ケーブルカーから同時に出発した人々は周りには誰もいない。途中千年ケヤキ(巨大ケヤキを期待していたが...ウーン...)を横目に、慌てて御嶽神社へお参り。


お参りとおやつを済ませ、隣の「日の出山」902メートルへ出発。

なだらかな,歩きやすい道を心も軽くテクテクと歩いて約1時間。最後の階段を上ると日の出山の頂上。大勢の登山客が、そこここに座を占めて食事を始めている。美パートナーに取っては、待ちかねた食事タイム。何しろ「コッフェルラーメン」が食べたいと、新しくコッフェル1式を揃えての山登り。嬉々として湯を沸かし、ラーメン....じゃ無くて、うどんを作り始める。これはこれで旨かったけど、女心は良く分からん...。御岳駅に着いた時からガスが巻き始め、日の出山の頂きは周囲真っ白状態で何にも見えない。絶景は次回に取っておくことに。


30分ほど休憩して、最後の目的地「つるつる温泉」へ向かって下山開始。

下山開始から暫くは、ガイドブックで読んだ以上に初心者にはキツイ下り坂。前回の轍を踏まないようにユックリ、ユックリと下り続ける。暫くして尾根歩きに入ると、左右の斜面に黄色い葉の木々が一面に絨毯を敷いたように続いている。この景色は、ここに来た人にしか分からない宝石の輝く山。山歩きの魅力の1つです。途中、健脚のおじ様や山ガールやトレイルランニングおば様に追い抜かれながら、一般道に無事帰還。膝に痛みがあったけど、美パートナーが出がけに両膝から股の付け根まで、貼り付けてくれたキネシオロジーテープが効いたようで、凌ぎきることができた。感謝感謝。

ミニ渓谷の流れや、里山の美しい景色を堪能しながら、一路「つるつる温泉」へ。まだかよー!と不満を感じ始めた頃、温泉のノボリを発見。疲れが一気に飛んでゆく。平日のせいか少なめの温泉客に混じり、肌がツルツルになる温泉で疲れを癒す。本当に肌がツルツルになったけど、上がり湯で流すとツルツル感が無くなる、不思議なお湯でした。フロントの売店で、帰りのおやつと記念品を物色し45分の温泉タイムを締めくくり。


温泉の玄関前から出る、オモチャのような「機関車バス」(今回は、本当は山登りより、これに乗りたくてここまで来たのです)の一番前に陣取り、晩秋色に暮れゆく山間の風景を堪能しつつJR・武蔵五日市駅へ。拝島駅~青梅駅~立川駅~南武線マイステーションと爆睡の中を到着。


マイステーションから自宅までの、バス待ち時間が長すぎるため歩いて30分ほどの自宅へ向かうことに。最近、1時間なら歩いた方が楽!なんてウォーカーズ・ハイ状態が続いている。山の手高級住宅街の横の古民家風我が家で、兄弟猫の出迎えを受けて1日が終了。

ヤマ馬鹿状態、まだまだ続きそうな予感が...。

2014年11月9日日曜日

半死半生 無事生還

平成26年11月7日金曜日。定例会議が変更となったため、即休暇、山行きを決定。
午前7時29分、自宅前発バスで南武線へ。分倍河原・京王線乗り換え。高尾駅・中央本線乗り換え。併走する中央高速道路の裏側を見上げながら、午前9時45分、猿橋駅着。駅から出ると、人影も無く静かな自然が目に飛び込んでくる。リュックのひもを締め直し、出発。駅前の道路を渡り、橋を越える。何気なく下を見おろすと...2~30メートル下に素晴らしい渓谷が広がっている。ジュンさんが見たら、渓流竿を片手にすっ飛んでいきそうな絶景に暫し見とれる。気を取り直して、遙か彼方にそびえる目的の千メートル越え「百蔵山・モモクラヤマ」に向かって歩き始める。


登山口までの約2キロはバスで行きたかったが、平日は午後発の便しかない。最近は自宅への乗り換え駅から4キロ弱を、歩いて帰るようにしているので、たかが2キロ...と甘く見たのが大間違いの始まり。猿橋駅と百蔵山の登山口は約 220メートルの標高差がある。当然超初心者にはキツメの長い登り坂が、駅からダラダラと果てしなく続く。しかもアスファルト道路なので余計足に響く。予定外の暑さと急坂に息を切らし、大汗かいて登山口へ到着した時点で笑顔は出るが体は自分の物では無い感覚が...。5分ほど休憩し、予定の東ルート登山道を選択。


何が何でも登り切らなければ、と前へ進む。この時、標高545メートル。残るは458メートル。町の道路なら5分もかからないのに、急な山道はそうはさせてくれない。喘ぎ喘ぎ、心臓がバクバクし始めると3~4分休憩し登り続ける。俺はここで死ぬのかなと思い始めた頃、登り始めた時は上に見えていた周りの山々が、いつの間にか下に見えるようになっている事を美しいパートナーが発見。ヤッタッ!ヤリーッ!頂上はそこだ!!

しかしその時、夢を打ち砕くように、ロープの張られた急坂が目の前に出現。高所恐怖持ちのパートナーを先に行かせ、パートナーの万一の落下に備えながら時折ロープに捉まり登り続ける。日頃ボルダリングで腕を上げているパートナーも、流石に休んでは登り、休んでは登りを繰り返す。そして!!先行のパートナーが叫ぶ。「あそこが頂上だよォーーー!」。登山口から1時間20分。ジャスト標準タイム(ガイドブックによる)で上ってこられた。ここまで来るのに、4~5回は死んで、蘇生し、を繰り返したような気がする。



頂上でコンビニおにぎりを食べ、周囲の絶景に浸る時、ヤマの魅力に取り憑かれてしまう人々の気持ちが分かるような気がした。1003メートルの頂上で十分休憩し、上ってきた時とは反対側の西ルートから下山を開始。後で地元の方に聞いて知ったことだが、東ルートは初級者にはカナリきついだろうとのこと。それだけに、帰りはまるで天国の修学旅行。道ばたに咲くリンドウの紫や、まむし草の赤い実(毒注意)に感動しながら登山口へ帰還。


ここで事件勃発。先回の高尾縦走でチョット痛めた膝の痛みが、突然激しくなる。パートナーと相談の上徒歩を断念。4時台のバスが1便だけある筈だったが、シーズンオフで走ってないとのことで急遽タクシーを呼ぶことに。悔しいが次回の登山を考え、海で学んだ「退く勇気」だと自分に言い聞かせる。タクシーの運転手さんは優しい方で、帰りの道すがら観光案内をして下さる。


途中の日本3大奇橋と言われる「猿橋」と、絶景の大渓谷を堪能。猿橋駅の近くに一軒だけあったお菓子屋さんで、猿橋饅頭と味噌煎餅を購入。高尾行きの帰りの電車の中で、おいしく頂きました。次回は年納めの「優しい山登り」を近場で行う予定です。

2014年11月2日日曜日

奥高尾縦走

10月28日、火曜日。奧高尾縦走へ。山は全くの初心者2名。午前7時54分、自宅近くのバス停からJR南武線の駅へ。途中、分倍河原(ブバイガワラ)駅で京王線に乗り換え、高尾経由高尾山口駅到着。午前9時20分。そこから徒歩3分でケーブルカー清滝駅。途中日本最大斜度の走りを実感して、高尾山駅到着。



ここから、超初心者用ルートの「奧高尾縦走」が始まる筈なのだが平日の縁日と同じくらいの人出。イベント広場を歩いているみたいな...。土、日はケーブルカー1時間待ちもあるとか。(^^;)

美人過ぎるパートナーの先導で、最終目的地の「小仏峠・コボトケトウゲ。中央自動車道の渋滞で有名な小仏トンネルが下を走っている」を目指し、第一通過点の「一丁平 イッチョウダイラ」へ出発。ナンダカ木造の長ーい階段をドタドタ歩いていると物凄く疲れる。そのうち階段横の土の上を歩くとかなり楽なことが分かった。ヤマオバやヤマオジや話題のヤマガールと行き交い、挨拶を投げ合うと山歩きもナカナカ良いジャンとテンションアップ。いつの間にか到着した、雲一つ無く晴れ上がった一丁平の展望ポイントで、遙か彼方に浮かぶ富士山や、名前の分からない...知らない(^^;)ヤマヤマの連なりに、拍手喝采。




 600メートル弱のヤマでこの展望なら、千メートル級以上のヤマは死ぬほど美しいに違いない。で、来年は2千メートル級の超初心者用山制覇を計画に描く。

足が動く内に歩き始めようと言うことで「小仏城山・コボトケシロヤマ」に。ここには「千と千尋」に友情出演してもおかしくないような、古民家ならぬ、古い古い建物の茶屋がある。半分ほどヒビ割れたテーブル、。座って数分後には、遂に朽ち果てて折れるに違いない椅子。時代と場所を数千年さかのぼった気持ちで古びた椅子に着席。出発駅のコンビニで仕入れたおにぎりと、ペットボトルのお茶で昼食。美人過ぎるパートナーが茶屋で買ってきた「ナメコ汁」、ミシェランが知らないのが哀れという程に美味い。美味すぎる。おまけに錦秋と言うにふさわしく、赤や黄に色づいた数本の紅葉。二人で高尾の秋を先取りした幸福感にドブヅケになる。




景色とおいしい食べ物に満足し、生意気にマキ道(本道を外れた脇道)等を通り、いよいよ「小仏峠」に到着。ウーン...小さな広場のど真ん中に...タヌキが....3匹...。峠にタヌキ。この景色を作った人物と一晩ユックリ話し合ってみたい。どちらの霊力が強いかはっきりさせねば...。

美人過ぎるパートナーは、タヌキの前でポンポコポンと腹鼓を打ち始める始末。あっという間にタヌキに化かされたか。
気がついたら私もポンポコポン...。アッチの霊力が勝ってた...。




昔、武田信玄が八王子に侵攻する時、迎え撃つ北条氏の意表をついて備えの手薄な「小仏峠」から攻め入ったとか。戦の雰囲気を肌に感じながら麓の「小仏バス停」に向かって下山開始。ここまでは、シンドイながらも順調に歩いてきたが、下りの、長く細い石ころ道で始めて山道を素人が歩くことの恐ろしさに出会うことになった。足場が不安定な下り坂は、思った以上に膝に力が掛かる。20分も歩いた頃から、膝に時折り軽い痛みが走る。無理をすると痛みで歩けなくなる恐れがある。うっそうとした杉林を早く抜けて、平らな道を歩きたいと思う一心で前へ進む。そして遂になだらかな土の道へランディング。あとはバス停までテクテク歩いて、高尾駅行きに乗るだけ。



初めての奧高尾縦走は、心と体を異次元の世界へ運んでくれました。

2014年9月20日土曜日

何やってんだか ☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆

6月27日の釣行を最後に、本日まであらぬ方向に目を向けている。
池、川、海とつまみ食いしてきた挙句、山に興味津々となって来ている。
何事にも、形から入っていく性分。山靴、山ズボン、山帽子、山レインスーツ、山服、ステイック、そして山ソックスと手当たり次第に購入し、気分はアルピニストに。(衣服は全部納戸に放り込んで、未だどこにも行ってないけど………)
で、早速富士山に挑戦しようと意気込んだけれど、現在気温5度に打ちのめされて超初心者用の高尾山に変更。
来週あたり、平日の良い天気を狙って高尾山の頂上制覇と燃えている。(頂上近くまではケーブルカー利用だけど (^O^))
なお道中介護に、イズミさんが付いてくれることに。
東京周辺のハイキング登山コースを数回こなしたら、来年は槍と室堂に行って見たいと相変わらず定見の無い毎日を過ごしている。
それから大型海苔メジナの季節到来。こちらも50アップ狙いで楽しまなくては!