東名高速海老名パーキングで軽い朝食を済ませ、御殿場インターへ向かって出発。ところが駐車場から本線まで、車が列をなしてほとんど動かない。
あとで分かったことだが、海老名パーキングの先に海老名ジャンクションができてから、左側2車線は直進してきた車が、ジャンクションに入るため数珠つなぎになっており、簡単には右側車線に侵入できない状況となっていた。おかげで渋滞を抜け出し右車線に入るまで、30分ほど無駄な時間を費やしてしまった。
「十里木高原」の駐車場に着いたのは、1時間遅れの10時15分。
慌てて登山支度を整え、越前岳(1504m)の頂上を目指す。
初心者向きの山という通り、ノンビリ、ノンビリとなだらかな山道が続く。
踊り場のない階段を上るような気持ちでヒタスラ登り続けること約1時間半。
どうにかヨッコイショッと頂上に到着。1組のカップルが先行しているだけで、ヒンヤリとした空気が心地よい。頂上からは伊豆山系が雲の上に浮かび、ナント駿河湾が遙か眼下に見渡せる。
頂上から海を見たのは、熱海の「幕山」以来。滅多に見られない景色だと思う。おまけに富士の裾野の広大さは、この頂上が一番良く分かると言われているらしい。
カップラーメンと珈琲でお腹を満たし、今来た道をピストンすることに。
下りは思ったより早く歩けるので楽な道が続く。すっかり安心していたら、来た時と周囲の感じが何となく違う。おまけに踏み跡がいつの間にか、消えている。状況を判断しようにも、当たり前だが森の中はうっそうと木が立ち並ぶだけで周囲の状況は全く分からない。
美パートナーと
「このまま下りていったら、富士の麓で迷子になるかも...」。
で、今来た道を20分ほど息を切らしながら逆戻りすることに。森の中での「道迷い」の恐ろしさを体験する羽目となってしまった。
先行した美パートナーが正しい道筋を判断し、ヤット正しい下山道に戻ることができて一安心。
初心者向きの山とは言え、油断は絶対禁物です。
登ってくる時は雲に覆われて見えなかった富士山が、切れていく雲の中から全容を見せてくれるようになり、富士に向かって下山、と言う最高のシチュエーションに。
しぼんでいた心が一気に開花。更に前方の藪道に、野生の雉子が数匹姿を見せて出迎えてくれたりとサービス満点。
最後に、言葉で表すことができないほど見事な、見渡す限りのススキの草原を突っ切りながら、駐車場に無事帰還。
帰る途中、道路沿いの延々と広がるススキの原の向こうに、浮世絵に描かれたと全く同じ、全身に薄オレンジ色と煉瓦色の斜が掛かった富士山を発見。思わず道路端に車を止めて記念撮影。
偶然この場所が一番のビューポイントだったらしく、この先からは普通の赤い色の富士山しか見えませんでした。
8月、9月と雨ばかりで折れ掛かっていた心が、霊峰富士山パワーで瞬く間に蘇生。
今月末に時間が取れたら、秋色の深まった低山に冬登山の下見をしに行こうかと考えながら、帰途につきました。
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