平成26年12月22日、月曜日。今年も残り9日。
昔々、朝マズメの真鶴の地域でメジナを狙っていた。小雪がチラつく三ツ石でウキを見つめながら、凍え死ぬかなと寒さに震えていた。
今、その懐かしい真鶴半島を眼下に見ている。手前に初島、遥かに大島、そのまた遙か遙かに見える、おにぎり型の島は...利島だろうか。水平線と一体化したような三浦半島、房総半島から目を転ずると、右手に大室山。この大展望が、濃紺の海と透き通る青空に挟まれている。
ここは湯河原市「幕山・マクヤマ」、標高625メートルの頂き。
朝7時15分自宅前バス~7時59分川崎発東海道線~湯河原到着。10時発の箱根登山バスで、幕山公園に降り立ち登山開始。2月には、4,000本の木に満開の花が咲くと言う梅林を通り抜け、ヒタスラ前へ前へ。散歩気分で楽に登れる!との登山記を信じて、年納めにと気楽にやってきた。
しかし、ヤハリ、案の定、不安テキチュウ、一番苦手な中途半端な傾斜の上り坂が、頂上までダラダラダラダラとどこまでも続いている。モウ嫌だ!モウ帰る!と叫びかけた時、木々の間から真鶴の絶景が襲いかかる。メジナの激励が聞こえるようで?もうヒト頑張りと頂上を目指す。
いつも思うことだが、周りの木々が斜面の下の方から伸びているように見えてくる。つまりそれだけ高いところまで、上ってきていると言うこと。さらに周りの山々も、眼下に見えるようになる。つまり周りのどの山よりも、高いところにいると言うことだ。こうなってくると、優越感と征服感と今日も生きて帰れそうだと言う安心感で元気が湧いてくる。
「真鶴、絶景!ドカーン!!」などと、訳の分からないことを喚きつつ頂上到着。
本日午前の部の一番乗りか、普段は登山者で一杯というのに山頂の広場には誰の姿も見えない。釣りでもそうだが、ポイント一番乗りは嬉しいもの。記念写真や周囲の絶景を楽しみ、お食事タイムへ。空気クッションを膨らまし着座。コッフエルで湯を沸かし、初めてのインスタント食を試す。マッ!それなりの味だわ...。でも甘い香りのココアは、吹き付ける冬風の中、心も体も暖めてくれる。
休憩後、隣の山を目指す予定だったが、急な冷え込みや明日の仕事のことを考えて本日はこれで帰途につくことに。
登りはダラダラ坂だけど、下るとなると歩きやすい坂道に変貌。登りより10分ほど早く下山。目の前のバス停に到着したが、ここで問題発生。ここから湯河原駅までのバスは1日5本しか出ていない。で、次のバスは午後3時9分。1時間20分ほどの、待ち時間となる。駅まで歩いて1時間。どうしようかと迷ったが、歩いている途中でバスに追い抜かれたら悔しい、と寒風の中で待つことに。やってきたバスは、当然乗客2人だけの貸し切り状態。スッカリ冷え切った体に、暖房のありがたさが身に浸みる帰り道でした。
1月からは「海苔メジナ」ダーーーッ!!!
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