2015年10月4日日曜日

「霧ヶ峰外周」 天空のトレッキング

【平成27年9月29日・火曜日】

遅い夏休みで2日間の休暇を取り、信州立科へ出発。


中央道で予想外の工事渋滞に巻き込まれ、予定より1時間遅れて白樺湖近くの「ホープ乗馬牧場ロッジ」に到着。ここは、もう15年ほど前からチョクチョクお世話になっているファミリアルな、森の中の小さなお宿というところ。

美パートナーは早速馬場に出て久し振りの乗馬に欣喜雀躍、そのまま馬に乗って林間散歩に出かけてしまった。こちらは、その間に周囲の自然観察散歩を行うこととした。私の大好きな、マムシ草(注:毒草)の真っ赤な実が群生している場所を発見。何故か、満足した薄笑いで顔が歪むのを覚える。
毒草なので決して口にしてはいけません!
その時視線の先に、なだらかなカーブを描く車山の姿に改めて気がついた。山登りに魅せられて僅か1年。その前に何度も訪ねてきたことがある観光名所の車山が、こんなにもすてきな山に見えたのは初めてのことだ。明日はあそこへ行かなければ、と思う。



自宅を出発時の気温は25度というのに、ここはベッドに入る頃には8度に気温低下。冬物の厚手のパジャマ持ってきて良かった...。

【9月30日・水曜日】

車山(ナント100名山なのです)・1925mの頂上へ。


寒い、寒いを連発しながらリフトを乗り継いで、駐車場から15分ほどで到着。


車山の頂上に立つと、ア゛ー!ア゛ー!と、濁点つきの絶叫が口から飛び出す。



このままここで時間が止まってしまうとイイと思ってしまう程の絶景が、視界360度の迫力で圧倒してくる。晴れの日を狙ってきただけに、雲どころか霞もない青空が延々と天国まで続いているのではないかと思える素晴らしさ。

まず、八ヶ岳連峰から首を右へ回すと、南アルプス(甲斐駒ヶ岳)~中央アルプス(木曽駒ヶ岳)~北アルプス(穂高、槍)まで、グルーリと360度視界で見渡せる。さらに浅間、白根もそのまた遙か彼方に頂上を覗かせている。もちろん富士山が八ヶ岳連峰の向こうに堂々とそそり立ち偉大さを見せつけてくる。

天球儀儀規模の景色から無理矢理意識を外し、ここから約4時間(食事時間30分含む)の「霧ヶ峰外周トレッキング」に出発。午前10時25分。

サンダル履きの観光客を横目に、約300段?ほどのゴロタ道階段を降りて行く。

第一目標は「蝶々深山・チョウチョウミヤマ、1836m」約35分。


キツイ登りはないが、このコースは大石が階段状にばらまかれたような状態で道が続く。ところで、この外周コースは、小石と岩と粘土質の道路が最初から最後まで続くのでバランスを取るのに結構体力と膝関節力を消耗する。

蝶々深山から見渡すと、果てしない草原のド真ん中で威容を誇る山々に囲まれ、自分が只の点になっていることに気づき何とも言えない幸福感に心がとろけていく。

気を取り直して第二目標、ゴジラのような形をした「物見岩・1792m」約15分。


ここで30分程のんびりと昼食をとり、第三目標45万年の歴史の息吹を伝える「八島が原湿原・1620m」約30分、に到着。


この間の道は粘土質状の土に足を取られて、ズルッ,ズルッと時折滑ってしまう。雨後のぬかるみの時などには、歩行困難になってしまうのだろうと心配したりする。


「ここから先(鹿)立ち入り禁止」の柵があるけれど、扉は手で開けられます。


残り少なくなった草原の草花に目を細め、植物図鑑で見た珍しい花を思いがけず発見しながら、もう一度入り口にあったような扉を超え湿原を後にする、30分。

相変わらずのゴロタ道を、第四目標、バス停のある「車山の肩・1770m」に向かって、登り始める。車山の肩到着、約40分。


ここからはバスで10分の所に車山駐車場がある。一安心して売店で記念のピンバッジを買い、濃厚な高原牛乳ソフトクリームを堪能。お店からヘラヘラ笑いで出てくると、美パートナーの衝撃的な一言が待っていた。

「バス7分前に行っちゃった」....。
午後便は2本しかないので、次まで2時間待ちとなる。(号泣号泣)
時刻表くらい調べとけよ。(心の声...怖くて言えない)

膝はキシキシ音を立て始めてるし、やる気はここに着いた時点で雲散霧消しちゃったし。2時間もポヤーッと突っ立ってられるほど、気長じゃないし。

で、残る道はただ一つ。泣く泣く車山の山頂へ向かって登るしかないと決定。


標高差こそ155mで、標準時間は45分だが、山腹を大きく迂回して上るルートになっている。おまけに小石、小岩ゴロゴロのスベスベ道。

アーア、アイス食べなきゃ良かった...

などとぼやきながら歩き始める。私達とは反対ルートを辿り、降りて来る登山者と挨拶を交わしながら、それでも車山山頂に無事帰還。


驚いたことに車山の頂上での絶景は、霞一つ無い空の中に出発時と変わらないまま天空に張り付いたように残っている。夕暮れ前、西へ傾いた太陽に朝とは違う薄オレンジ色に変わった山肌が疲れた体を優しく癒してくれる。

今回は「蓼科山」に登る予定だったけど、天候や準備の関係で断念。軽く草原歩きでもしてみようというのがことの始まりだった。そして、この「霧ヶ峰外周トレッキング」は何回でもやってみたいと思うほど素晴らしいものだった。

山に登るばかりでなく、こんな楽しみ方もあると一つ良い勉強をさせて貰ったと感謝。
次回は、美パートナーの趣味「岩登り」に、運転手として狩り出されることになっている。
おにぎりラーメンで、晩秋の山裾を楽しんできたいものです。

2015年9月19日土曜日

再び御岳山にやって来た。

多忙過ぎた7月と酷暑地獄の8月はとても登山などは考えられず、秋の到来を待ち続けていた。
思い起こせば昨年の11月、御岳山~日の出山~つるつる温泉を歩いた時は、晴れ予報にも関わらず、見事なガスかかりまくりでどこを見ても視界零。つるつる温泉でも、悔しさを洗い流すには石鹸の泡が少な過ぎた。


そして2015年9月15日、御岳山。
今回は視界満足度95%で、対視界リベンジ成功。スッカリ気を良くして、目的地の大岳山:オオタケサン、1266メートルの山頂目指し出発。


この山、ガイドブックによると、初級者向き。誰でも楽しく登れる!と。
しかし、しかし、これは「体力に、ある程度自信がある人」が大前提。



現実は、ダレ坂、急坂、それなりの岩場と、私の様な超初心者には地獄のような道のりが続く。視線も定まらない状態で「大岳山頂神社」の道標の立つ鳥居をくぐったところで安堵の息をついたのに、これからまだまだ岩場の登りが続くと、美パートナーの冷たい一言が。


山頂、なら普通はここで終わりだろう、と神罰と美パートナーに当たらないように小声でブツブツと……。最後の気力を絞り出して、前へ一歩一歩と進む。この辺でいつものように、聞こえないように絶叫!もう二度とするもんか山登り。


最後の岩場を過ぎて頂上に人影が見えた時は、天上人に巡り会えたような心地に。コーヒーもカップ麺も、この世のものと思えないほど美味しかったのは、ヤッパリ山登りの魅力。もう二度とって…誰かそんなこと言ったっけムードに。


帰りはいつものように途中で始まった膝のチリチリ痛みと折り合いをつけながら、季節の花々や蝶、小さな甲虫などに目を細め、山の温もりに包まれる心地よさを思いっきり満喫。
往復5時間(&昼食とベンチで昼寝、35分)。ガイドブックの標準タイムをクリアーできて(プラス誤差には目をつぶる)こちらも満足。


残された数年間、いつかは自分を登山中級者と呼べることを夢見て、遥かな高みを目指す日々がマダマダ続くことに。

年内に、蓼科山、大菩薩嶺、小雪の低山を登ります。


2015年7月2日木曜日

そしてドッコイ!金時山も私には...

平成27年6月24日、水曜日。
午前8時30分自宅出発。

東名御殿場インターから一路乙女峠へ。上り坂にさしかかった頃から、道路沿いは満開の紫陽花色に。2キロ以上続いたのだろうか、こんなに見事な紫陽花は見かけたことがない。

今日は良い日になりそうだ。御殿場から仙石原は私の大好きなドライブコースで、何度となく訪れているが紫陽花に気がつかなかったのが不思議。この疑問に、助手席の美パートナーが一言。6月は「梅雨メジナの季節」。この時期釣行三昧のヒトが、山に行くわけないでしょっ!。 ウーン...なるほど納得。


そんなこんなしている内に、乙女峠の「ふじみ茶屋」に到着。ここは1日千円で登山者用の駐車場を提供してくれる有り難い所。お兄さんの案内で駐車を済ませると早速山支度に掛かる。

店頭にある、金太郎さん像のピカピカのお尻(理由は行けば分かりますw)を撫でて本日の無事を祈願。午後4時までには無事に帰って下さいね、とお兄さんの優しい見送りで、イザ金時山へ。


ジャスト、午前10時30分。子供連れでも楽しく上れる...。こんな文章を山のブログでよく見かけるが、実際はそうでもないことが多い。体力のある人以外、私のような貧弱者にはどこの山もそれなりの疲労がつきもの。

ここは上り坂が結構ダラダラと続く。時にブログなどで、初心者でも楽に登れる、と言う表現が良くあるが、これは体力のある初心者、との意味があると思い知ることが多い。

陣馬山などが「楽に登れる」表現の代表と思う。しかし私なら、バスを降りると登山口までジワジワと上り坂が続くので、慣れ無い人はユックリ歩きましょう。山に登り始めると、結構な急坂をダラダラと果てし無く登り続けます。途中休み休み登るのも良いことです、などと話すでしょう。

勿論、頂上は見晴らし満点の絶景!広々とした原っぱで、健闘を讃えましょう、山登り大好き!と締めくくりますけどね。


そしてドッコイ!金時山も私にはやはり厳しい山でした。

細めの登山道は小石がゴロゴロ転がり、足場を危うくする。地表にうねり出た根っこや、崩れ防止の階段が太ももに悲鳴を上げさせる。紹介文によると楽に登れる楽山(ラクヤマ)の筈だが、私には汗だくだく、心臓バクバクの、それなりのシンドイ山。登り半ばに追い越した山マダム5人組の内3人さんは、可哀相な程バテバテ模様。チャンと登れたか、今でも心配です。







そんな中、一部開けた場所から見えた芦ノ湖~湯煙をあげる大涌谷間の見晴らし。(7月1日現在、噴火のため入山禁止になったけど)


艶やかな蝶達。超大型のアサギマダラ、天狗蝶、ヒョウモン蝶。そしてけたたまし過ぎるほど鳴き叫び飛び回るウグイスなどが、気力と体力を復活させてくれました。

なお断崖オタクの私でも、金時山の切り立った尾根道はゾワーと冷や汗が出るほどでした。気をつけて山側に傾いて登った方がよいかも....。

途中10名程の方と挨拶を交わしながら、頂上到着。で?オワット!2軒の茶屋と周りの広場は、ピッタリ人で収まっている。平日でこれだから土、日は登山道が人々々で延々と渋滞する、というほどの人気振りがうかがえる。



 ♪ここで初心者からのお知らせです♪

金時山の頂上は火気使用禁止でした。インスタントラーメンもコヒーもコッフェルが使えないため、冷たい海老名パーキングおにぎりで代用、我慢となりました。温かいものを食べる予定の方は、念のため事前に現地情報を確かめて下さい。最も茶屋に美味しい食べ物が沢山あるようですが。

さて下りは反対側の仙石原方面へ。

途中公時神社(神社名だけは金じゃ無く公です)方向に分岐して、金時神社登山口~金時神社バス停へ向かいます。なお金時神社登山口には無料駐車場があり、登るのもこちらの方がかなり楽なようです。


登り同様下りもガレ場と急坂が多く、いつもの右膝痛が時折チラチラと警戒警報を出してくる。ナントカカントカ膝と折り合いをつけながら、公時神社に無事お参りを済ませる。目の前のバス停で待つこと7分。貸切状態のバスで、ふじみ茶屋前下車。


記念に、金時饅頭などベタなお土産を購入。その時茶屋の美しい女将さんが、お茶をどうぞと勧めて下さった。暖かく美味しいお茶と、女将さんの優しさにまたまた元気を貰い金時山に一礼。川崎インターへと向かいました。

※相方が写真を加工してくれたのですが、「顔隠し過ぎ~。もっと顔出し低位から、オモロクして。」と言ったら、目が山になってました(笑)

2015年5月27日水曜日

too cool ! Mt.Fuzisann!…烏帽子岳からパノラマ台へs

5月22日、金曜日。

午前7時、本栖湖の芝桜を見に行こうと車で出発。

東名御殿場から河口湖経由で、途中食糧を仕入れながら午前10時本栖湖県営駐車場(無料)到着。車の中から取り出したのは、2人分の登山セット一式。


実は、芝桜を見るついでに近くにひと登りできそうな山は無いかと調べた所、本栖湖のそばに、烏帽子岳(1257m)~パノラマ台(1328m)への初心者お誂えコースを発見。旅程は「登ってそして芝桜」となった次第。


駐車場から15分程車道を歩いて登山道に進入。信じられない程なだらかな山道を、ユックリ、ユックリ1時間チョイで登り頂上到着。


そこで私がやったことは、
ウワーウオー!富士山ドッカーンと超特大の叫び声を上げること!後続の美パートナーが、何事かと不審な顔で慌て気味に登り着く。そして同じく、ワオー!ドワー!ブシャー!の雄叫び。


絵にも書けないの表現通り、眼前に広がる樹海とどこまでも延びる裾野を見下ろす、雄大な富士山の素晴らしさを表す言葉が今も見つからない。


このブログを見かけた方は、是非、必ず、絶対、何でも良いから烏帽子岳とパノラマ台へ向かって下さい。1つだけ言えることは、今までアチコチで見てきた富士山は、この富士山を見るための前哨戦に過ぎなかったと言うことです。

コースは幾つかあるようですが、烏帽子岳~パノラマ台のコースが、一層強くインパクトが感じられると思います。また烏帽子岳~パノラマ台へは、道標が全く無いので途中不安を感じますが、10分下って、25分登り返すと考えておけば私のような超初心者でも散歩気分で歩けます。


主目的のはずだった芝桜は、季節が進み過ぎて3分しか残っていなかったけれど、富士山に免じてオーケー。それなりに楽しんできました。それから、お土産屋のおじさんが特別に作ってくれた、焼きオニギリ4個。2人で本当に美味しく頂きました。ありがとうございました!

2015年4月26日日曜日

能岳八重山 春の野花 360度パノラマ

 平成27年4月18日、土曜日。

午前10時40分。上野原駅前発の富士急バスで約15分。新井バス停前下車。満員の乗客の中で、ここで降りたのは3人だけ。他の方は、坪山へ向かう様子。


桜、菜の花、エニシダ、名も知らない道沿いの花に歓声を上げながら、車道をトコトコ25分ほど歩いて能岳・八重山登山道入り口(道標は八重山ハイキングコース)に到着。


一緒に降りた女性は、途中で別ルートに向かわれた様子。登る前、暑さに備え2人してTシャツ1枚にチェンジ。電車の中にはコートや冬服を着た方も結構いたけれど、私達は特異体質なのか歩き始めるととにかく暑くなる性分なので。


美パートナーと二人だけで、初心者向きの山道を嬉々として進む。何しろ3月一杯は、襲いかかる花粉から隠れて2人枕を並べ自宅待機の退屈地獄。ひたすら花粉攻撃が収束するのを待ち、本日の山行き決行となったもの。思い焦がれていた里山の美しさに、ただ、ただ、感動、感動の連続。


さらに能岳山頂と八重山展望台からの360度パノラマは、山に来た人間にしか分からない、息を呑む素晴らしさ。山一面の濃い緑の絨毯に、芽を延ばし始めた新緑が薄く刷毛を掃いている。その中で満開を過ぎたばかりの薄ピンクの桜の木々が、そこかしこを頬紅のように染めている。


今日、ここで、今でしょう!!で無ければ見られない、独り占めしたい気持ちにかられる景色。もっとも本日出会った登山者は約10人ほどなので、独り占め状態ではあるけど。w..。帰りの山道も至る所に野の花々が咲き乱れ、つい立ち止まって鑑賞してしまう。おまけに花の名前を書いた小さな立て札が丁寧に立ち並んでいる。上野原の人々の優しさと温かさを感じ、心からお礼を。アリガトウ...。


能岳山頂(542.7m)から八重山(530.7m)そして、帰りがけの駄賃で秋葉山(391m)、根本山(322m)延べ1786.4mを(計算おかしいけど、そんなことは無視して...)ミニ縦走達成。


山を下りると、すぐに上野原の商店街に進入。名物の酒饅頭、塩、あんこ、魚!を購入。味噌饅頭は残念ながら売り切れ。饅頭をパクつき、昔の面影が残る車道沿いの古い作りの民家を見ながら3キロ先の上野原駅に到着。タイミング良く入って来た中央本線に乗車。そしていつもの通り、南武線で爆睡しながら最寄り駅へ。

駅近くのスーパーで、これもいつものように夕食弁当とお総菜を購入。自宅行きのバスが来るまで駅前で10分待ちなので、じゃあ歩くべぇと2キロ彼方の我が家へ飽きずにトコトコと。本日の歩行距離約16キロでした。