2017年2月12日日曜日

御前山~馬立山~富士急田野倉駅~大月駅の半縦走

平成29年1月26日。木曜日


ここのところ丹沢方面に足が向いていたので、中央本線沿いの低山(何故か、中級者向きと書いてあった意味が最後にわかりましたが)をピックアップ。標高もほとんど無いしこれなら大丈夫と安易な気持ちで出発。


ナンダカンダあって...,大月駅の近くに駐車したのが9時40分。47分発には間に合わないので大月駅10時4分発で猿橋駅着。予定より1時間遅れの到着となってしまった。

2年前、登山を始めたばかりの何も知らない状態で、死にそうになりながら頂上に立った百蔵山を背中に、雪の残る車道から登山口へ進入。

本日は、御前山~馬立山~富士急田野倉駅~大月駅の半縦走を、心も軽く、楽しく行う予定だった...が...。そうはいかなかった。


登山口の階段から、道は早くもアイスバーンとなっている。昨年来愛用しているチェーンスパイクを装着。ジャリジャリと音を立てながら登り始める。




1年ぶりの雪道登山。これをやりたくて寒い中をやってきたのだ。落葉樹林の尾根道をトットコトットコと登って行く。






途中「往復10分」の神楽山(674m)に立ち寄り、予想以上の結構な急坂や岩場を乗り越えて御前山(730m)頂上に到着。



頂上は展望絶景ポイントで、富士山や周囲の山々がその美しさを競いかけてくる。ただビューポイントの岩場一歩先は、断崖絶壁となっているので要注意です。断崖オタクの私も、体を乗り出して覗き込んだ途端吸い込まれるような目眩を感じたほどですので。

ここまで来れば、後は馬立山(797m)を越えて駅に向かうだけ...。楽勝、の筈だった。




九鬼山方向の道標に導かれ、相変わらず現れる急坂や急岩場を時には4本足で乗り越え(いえいえ、ここの区間は大岩の横を巻く道が細かった以外、結構なだらかで歩きやすい道だったよ♪by相方(*‘ω‘ *))、菊花山への分岐を通り過ぎながら歩いてくると、ウヌッ!!道がない。

氷の岩壁が目の前にドカーンと立っているだけ。少なくともその時の私にはそうとしか見えなかった。先回のシダンゴ山で体験した、道が無くなる恐怖トラウマが体中に押し寄せてくる。

引き返そうかと思ったが、脱高所恐怖症初心者の美パートナーが、凍りついた急坂、急岩場を下りていくのは返って危険で難しいのではと言う...。


そこで先ず意を決した美パートナーが、私にとってはアイガー北壁のようにしか見えない氷の岩山坂を、岩虫のようにジワリジワリと登って行く。

オッ!!結構やるジャンと人ごとのように感心しながら見ていると、ここから巻いて行けば上がれるよー!!と大声が聞こえてきた。


後がないので、前へ行くしかない。で、スパイクを踏み出すと、ジャカッ、ジャカッと小気味よい音がする。

小仏峠の狸をまね、スパイクの音に浮かれて登っていくと美パートナーが怪訝な顔で待っている。

『普通の登りより、楽そうにみえたけど』。私もそう思いながら登ってきたけど、人生滑ってばかりで来たので,滑るのには強いのかなと納得。w


そこでは、進行方向左側に滑落必死の断崖を意識しながら、足幅しかない程の木の根っこと、岩の隙間に靴の片方を乗せてようやく安全な平坦地に軟着陸。


そして数分歩き後、馬立山の頂上標識発見。ここでようやく恐怖が消えていくのが実感できました。



思いがけない冬山の抵抗で、下山予定が大幅に遅れているため、下りは札金峠経由の田野倉駅行きを断念。近道となる尾根道直進を選択。



この道はあまり人が通らないためか、踏み後も薄く道を辿るのが不安だったが、所々の樹木に巻かれている白いテープを丁寧に拾い、更に美パートナーの的確な地図読みで迷うことなく反対側の登山口に降り立つことができた。なお下山途中、植野山(667m)に立ち寄り4山ミニ縦走達成。


次の電車まで25分ほど待ち時間がてきたので、駅前の小さな広場で日なたぼっこ。

そこへ高川山から降りてきたという、ベテランぽい山マダムのお二人も凍結に悩まされ怖い思いをしたとお話しされていました。


暖かい陽射しの中のんびりしているうちに、やって来た15時14分発のカラフルで楽しい機関車トーマス号に乗ることができました。

このコースは、ガイドブックによると低山ながら中級者向きとあったが、成る程凍結、降雪時には全く状況が変わることを十分身に浸みて学習させてくれました。

美パートナーが事前に、地図やブログ等で徹底的にコースを調べ上げておいてくれたため安心してコースを辿ることができたが、事前調査はやり過ぎるほどやるのが正解と思います。


それと当たり前ですが、この季節、山はとても寒いです。当日の最低温度は0度。手袋2枚重ねでちょうど良いほどでした。

そして風裏を外れた尾根道で、時折轟音を伴い駆け上がってくる強風は体を揺さぶり、ヒタスラ冷たく、恐怖さえ感じさせてくれました。

で、さて、次はどこへ行こうかな....w  
懲りない奴 汗

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