ここから、超初心者用ルートの「奧高尾縦走」が始まる筈なのだが平日の縁日と同じくらいの人出。イベント広場を歩いているみたいな...。土、日はケーブルカー1時間待ちもあるとか。(^^;)
美人過ぎるパートナーの先導で、最終目的地の「小仏峠・コボトケトウゲ。中央自動車道の渋滞で有名な小仏トンネルが下を走っている」を目指し、第一通過点の「一丁平 イッチョウダイラ」へ出発。ナンダカ木造の長ーい階段をドタドタ歩いていると物凄く疲れる。そのうち階段横の土の上を歩くとかなり楽なことが分かった。ヤマオバやヤマオジや話題のヤマガールと行き交い、挨拶を投げ合うと山歩きもナカナカ良いジャンとテンションアップ。いつの間にか到着した、雲一つ無く晴れ上がった一丁平の展望ポイントで、遙か彼方に浮かぶ富士山や、名前の分からない...知らない(^^;)ヤマヤマの連なりに、拍手喝采。
600メートル弱のヤマでこの展望なら、千メートル級以上のヤマは死ぬほど美しいに違いない。で、来年は2千メートル級の超初心者用山制覇を計画に描く。
足が動く内に歩き始めようと言うことで「小仏城山・コボトケシロヤマ」に。ここには「千と千尋」に友情出演してもおかしくないような、古民家ならぬ、古い古い建物の茶屋がある。半分ほどヒビ割れたテーブル、。座って数分後には、遂に朽ち果てて折れるに違いない椅子。時代と場所を数千年さかのぼった気持ちで古びた椅子に着席。出発駅のコンビニで仕入れたおにぎりと、ペットボトルのお茶で昼食。美人過ぎるパートナーが茶屋で買ってきた「ナメコ汁」、ミシェランが知らないのが哀れという程に美味い。美味すぎる。おまけに錦秋と言うにふさわしく、赤や黄に色づいた数本の紅葉。二人で高尾の秋を先取りした幸福感にドブヅケになる。
景色とおいしい食べ物に満足し、生意気にマキ道(本道を外れた脇道)等を通り、いよいよ「小仏峠」に到着。ウーン...小さな広場のど真ん中に...タヌキが....3匹...。峠にタヌキ。この景色を作った人物と一晩ユックリ話し合ってみたい。どちらの霊力が強いかはっきりさせねば...。
美人過ぎるパートナーは、タヌキの前でポンポコポンと腹鼓を打ち始める始末。あっという間にタヌキに化かされたか。
気がついたら私もポンポコポン...。アッチの霊力が勝ってた...。
昔、武田信玄が八王子に侵攻する時、迎え撃つ北条氏の意表をついて備えの手薄な「小仏峠」から攻め入ったとか。戦の雰囲気を肌に感じながら麓の「小仏バス停」に向かって下山開始。ここまでは、シンドイながらも順調に歩いてきたが、下りの、長く細い石ころ道で始めて山道を素人が歩くことの恐ろしさに出会うことになった。足場が不安定な下り坂は、思った以上に膝に力が掛かる。20分も歩いた頃から、膝に時折り軽い痛みが走る。無理をすると痛みで歩けなくなる恐れがある。うっそうとした杉林を早く抜けて、平らな道を歩きたいと思う一心で前へ進む。そして遂になだらかな土の道へランディング。あとはバス停までテクテク歩いて、高尾駅行きに乗るだけ。
初めての奧高尾縦走は、心と体を異次元の世界へ運んでくれました。
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